ハイパーインフレに負けるな!

日本人の多くがまだ知らないハイパーインフレ。その恐怖は半端ないようです。何十年も一生懸命に貯めた貯金がパーになったり。これってあまりに酷ですよね。ここでは、そもそもハイパーインフレとは何なのか、ハイパーインフレになっても慌てない方法などについて、私なりの意見を紹介します。

日本で起こったハイパーインフレ

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日本では歴史的に見て、何回かの超インフレがありました。

 

なかでも戦後1945年から1949年にかけて、物価が70倍になるというハイパーインフレを経験しています。

 

70倍のインフレと言いますと、今まで1,000円で買えていた商品がナント70,000円になってしまったのです。

 

 

戦後のハイパーインフレについて

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日本は第二次世界大戦のとき、国家の収入の9倍程度まで借金をしていました。

 

そして先程紹介しましたように、戦争に負けたこともあり激しいインフレ、ハイパーインフレーションが起きます。

 

70倍もの物価の上昇が日本国民を襲いました。

 

70倍も物価が上がってしまうという事は、お金の価値が70分の1になってしまう事と同じですよね。

 

つまり頑張って100万円貯金したとしてもその価値自体が70分の1、つまり1万5千円くらいの価値になってしまうのです。

 

これはさみしいですよね。

 

頑張って頑張ってようやく100万円貯めても、このような事になってしまったら貯金なんて馬鹿らしくてやってられません。

 

繰り返しになりますが、過去に日本は大きな借金をしていて、戦争をキッカケに財政が破綻しました。

 

そしてその結果、日本にハイパーインフレが襲ったのです。 

 

 

今の日本の財政状況は

 

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それではあらためて現代の日本はどうなのか。

 

今の日本の借金は1,100兆円あります。

 

1,100兆円と聞いても、あまりに額が大きすぎてピンと来ないですよね。

 

このような考え方も一長一短があるのですが、あえてここでは日本の借金を日本国民の借金と考えてみましょう。

 

国民一人当たりで言いますと、大人も幼い子供も含めて一人約900万円程度の借金という事でしょうか。

 

このような考え方をすると、ちょっとおそろしい金額です。

 

そして借金は膨大な事はご理解頂けたと思いますが、肝心の収入はどの程度なのでしょうか。

 

2019年時点での、国の収入は約100兆円です。

 

100兆円と言うとすごい金額ではあるのですが、借金の金額に比べると物足りません。

 

ちなみに、100兆円の内訳は以下の通りです。

 

  • 所得税 約20兆円(約20%)
  • 法人税 約13兆円(約13%)
  • 消費税 約20兆円(約20%)
  • 公債金 約33兆円(約33%)
  • 揮発油税 約2兆円(約2%)
  • 酒税 約1.2兆円(約1.2%)
  • 相続税 約2.2兆円(約2.2%)
  • たばこ税 約0.89兆円(約0.9%)

 

 今の日本は、1年間の収入の10倍以上もの借金をしているのです。

 

これも先程同様に、少し無理があるかもしれませんが個人レベルで考えてみましょう。

 

例えば年収500万円の方が、10倍以上の5,000万円の借金がある事と同義になります。

 

あり得ない金額ですよね。

 

 

どうなるニッポン

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財政が逼迫している現在の日本。

 

そのような状況にも関わらず、政治家のみなさんからは危機感が感じられないのは私だけでしょうか。

 

はたして今の日本の状況、そして未来の日本について明確な方向性を語れる政治家はいるのでしょうか。

 

今の政治家のみなさんは国民の人気取りのために、この借金問題については見てみぬ振りのように思えてなりません

 

今は第二次世界大戦のときのような、大混乱の中での借金ではないのでそれほど問題ではないのかもしれません。

 

しかしそれでも、今なお借金は増え続けています。

 

そしてとうとう、借金を減らすことが不可能なほどまでの金額になってしまいました。

 

10年後、20年後、日本の姿が想像出来ません。

 

むしろ、3年後の日本は本当に大丈夫なのでしょうか。

 

政治家のみなさん、10年後とは言いません。

 

しかし、せめて3年後の日本を明確に語れますか?

 

 

日本の現状とは

 

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しかし今後日本は、この膨大な借金を返す方法はあるのでしょうか。

 

借金を返していくには、景気が良くならなければなりません。

 

しかも今の借金を考えると、かなりの好景気です。

 

少子高齢化を迎える日本。

 

さらに今でも日本は生産性が低く、一人当たりの労働生産性が46.8ドルOECD加盟36カ国中21位

 

少子高齢化によって、さらにこの生産性は下がって行く可能性があります。

 

このような今の状況からすると、なかなか奇跡は起きそうにありません。

 

 

最悪のシナリオ

 

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このまま借金が膨らんだ場合、ひょっとしたら過去と同じように、国民の預金封鎖ハイパーインフレーションなどが起こる可能性も否定出来ません。

 

考え過ぎでしょうが、ひょっとしたら財務省はこの方法での借金の帳消しをひそかに考えているのでしょうか。

 

しかし現実的に、今の借金をまともに返すことが不可能になった今、ハイパーインフレーションが起こる可能性は十分にありえると考えています。

 

ハイパーインフレになれば日本円の価値は紙くず同然に。

 

そうなると1,100兆円という莫大な価値も急降下。

 

つまり借金も大幅な目減りになるのです。

 

かつて、アルゼンチンでは1988年から89年にかけてハイパーインフレーションが起こり、お金は紙くずになりました。

 

その結果、アルゼンチン国民のじつに60パーセント近くの人が浮浪者同然の生活をすることになりました。

 

おそろしい話しです。

 

たとえば、今あなたが2億円を持っている大金持ちだとします。

 

それでもハイパーインフレが起きたら、2億円も紙くず同然です。

 

信じられますか?

 

将来浮浪者のような生活をしたくないなら、今からハイパーインフレが起こることも想定して対策をしていくことが必要なのかもしれません。