景気後退、忍び寄る不況の波。急がれるワクチン。
コロナウィルスについて、いろいろと分かって来ていることが増えている一方、いち早いワクチンの開発が待たれるところです。
今このブログを書いているのが、2020年5月時点。
1か月後にはどのような状況になっているのでしょう。
ワクチンが待たれる一方で、経済はもう我慢出来ないといった状況でしょうか。
今のワクチン開発の進捗は
昨晩、アメリカでコロナのワクチンについて希望が持てる話しがありました。
米国立衛生研究所と共同で新型コロナウイルス対策ワクチンの開発を進めている米バイオテクノロジー企業のモデルナ。
CNNによりますと、初期の臨床試験で有望な結果が出ていることを明らかにしたのです。
CNNの記事を引用します。
モデルナは被験者数十人にワクチンを投与して、うち8人の抗体値を測定した。その結果、8人全員について、新型コロナウイルスに感染して回復した人と同程度かそれを上回る値の中和抗体ができていることが分かった。
中和抗体はウイルスに結合して、ウイルスが人の細胞を攻撃できないようにする。ザクス氏は、「こうした抗体や免疫反応が、実際にウイルスを遮断できることを我々は実証した」と話している。
実験段階で有望な結果が出たとしても、実世界で通用するかどうかはまだ分からない。米食品医薬品局(FDA)は、モデルナが第2段階の臨床試験に入ることを承認。同社は7月から、第3段階の大規模臨床試験の開始を予定している。
そして、モデルナの最高医療責任者タル・ザクス氏が、早ければ来年1月にもワクチンを実用化できるかもしれないと言及したようです。
これは大いに期待したいところですね。
待った無しの経済
世界的に景況感が後退していると言われています。
そして世界を見るまでも無く、身の回りでも大変な思いをされている方が増えています。
今までアルバイトで生計を立てていた方が、そもそも仕事が無いですとか、お店をやっている個人事業主の方も散々な思いです。
本当にいち早く、この混沌とした状況から抜け出したいところです。
このままの状況が続くと、それこそ「時間切れ」で息絶えて倒産なんてことが考えられます。
そうなると私たち個人にとっても、大きな影響を及ぼすことでしょう。
経済が傾くと、いずれの人にも影響をするのです。
回復は早くて来年後半!?
民間のエコノミストがGDP(国内総生産)が消費増税前の水準に戻るのは、どんなに早くても2021年の後半と発表しました。
2021年の後半と言うと、オリンピックの後くらいを想定しているのでしょうか。
少なくとあと1年以上、以前のような景気に戻らないのでしょうか。
ちなみに4~6月期の成長率はマイナス21.2%。
リーマンショックの17.8%を上回る、戦後最大の不況です。
会社員の方ですと、給与やボーナスのカットなどは当たり前になる事でしょう。
また、就職や転職が大変になることが想定されます。
前回のリーマンショックでは、金融機関⇒メーカー⇒サービス業の順番で景気が悪くなっていきました。
一方今回のコロナ不況では、私としてはサービス業⇒メーカー⇒金融機関の順番で業績が悪化するものと思っております。
そして最後に金融機関にダメージが来るのが恐ろしいと感じています。
金融機関がダメージを喰らうと、その後不況が長引くからです。
2021年の後半からの回復というのも、ひょっとしたら希望的観測にも思えてします点もあります。
なんと、全国の8割の病院が経営悪化に!
ここでちょっとショッキングな話しをひとつ。
じつは今回のコロナウィルスの感染拡大により、病院経営が悪化しているのです。
その数がオドロキです、全国の8割の病院が経営悪化しているのです。
院内感染を恐れて、通院を控える人が増えた影響のようです。
1年前の経営状況と比較してみましょう(1病院あたりの平均値)。
- 2019年4月 収益4.4億 費用4.4億 利益0.04億円
- 2020年4月 収益4億 費用4.3億 利益▲0.36億円
上記のように全体平均で赤字に転落しているのです。
診療所では、ナント94.1%で外来患者が減少しているようです。
コロナの対応でお医者さんや看護師さんだけでなく、病院経営までも大変な状況になってきているのです。