ハイパーインフレに負けるな!

日本人の多くがまだ知らないハイパーインフレ。その恐怖は半端ないようです。何十年も一生懸命に貯めた貯金がパーになったり。これってあまりに酷ですよね。ここでは、そもそもハイパーインフレとは何なのか、ハイパーインフレになっても慌てない方法などについて、私なりの意見を紹介します。

ハイパーインフレとは

ハイパーインフレについて

 

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このブログのタイトルは「ハイパーインフレに負けるな!」。



ハイパーインフレ?」

「インフレって言葉は聞いたことがあるけど、ハイパーとはどういうことなのでしょう。」

 

そのように思う人も多いかもしれません。

 

おそらく「インフレ」や「デフレ」という言葉は聞いたことがあると思います。

とくに日本では、1990年代~2000年代までデフレでした。

 

ここでまず「デフレ」について説明したく思います。

 

 

デフレとは

 

デフレとは「モノの値段が下がっていく事」を指します。

言い換えると、お金の価値が上がって行っているとも言えます。

  

 

バブル経済が崩壊した後、1990年~2000年代は日本は不景気の真っ只中でした。

 

なかなか給料も上がらず、多くの人の生活スタイルは委縮していく一方でした。

 

たしかにバブルの時代は異常だったのでしょうが、たとえばゴルフ会員権などもまったく売れなくなり、ゴルフ会員権の値段は暴落、ゴルフ場の倒産なども相次ぎました。

 

その間、日本経済の状況を示す「日経平均株価」も下降する一方でした。

 

 

すこしイメージがしやすいように、一例をあげます。

 

ファストフードのマクドナルドで紹介します。

 

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マクドナルドのハンバーガー。

 

今の値段は分からないのですが、デフレが続いた2000年代の前半にはナント一個「59円」という破格の安さでした。

 

ハンバーガーが「59円」で、チーズバーガーが「69円」という安さだった時があります。

 

すごい値段ですよね。

 

またその頃は、吉野家の牛丼が「並盛280円」でした。

 

そして巷では「低価格で質が良い」ユニクロが流行り出します。

 

とにかくモノの値段を下げないと、まったく消費者が振り向いてくれない時代になったのです。

 

これがデフレです。

 

 

インフレとハイパーインフレについて

 

デフレの対になる言葉が「インフレ」です。

 

デフレは先ほど説明した通り、モノの値段が下がっていくことです。

そしてインフレはこの反対で、モノの値段が上がっていくことを指します。

 

インフレとは、物価が継続的に上がり続ける経済現象のことを言います。

 

インフレには、物価の上昇率を示す「インフレ率」というものがあり、一般的なインフレでは、インフレ率が年に1%、つまり物価が年に1%程度上昇していきます。

 

たとえば今年100円だった商品が、翌年には101円になることです。

 

この程度の値上がりですとあまり気にならないですし、ひょっとしたら気づかないかもしれませんよね。

 

そして適度なインフレとは経済が順調に推移している事とされ、とても良い現象とも言えます。

 

しかし、経済や財政が破綻すると、ものすごい勢いでインフレが加速する事があるのです。

インフレ率は、ナント「年に100%や200%」にもなることがあります。

 

つまりたった1年でモノの値段が2倍、3倍となるのです。

 

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今まで何気なく買っていた100円のお水が200円になっている。

コンビニのおにぎりがいつの間にか一個400円になっている。

 

このような事が起こるのですが、正直この程度のインフレならまだカワイイものです。

 

さらに恐ろしいのは、このインフレが「更に一気に加速する」ハイパーインフレと呼ばれるものなのです。

 

 

アルゼンチンで起こったハイパーインフレ

 

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アルゼンチンでは1980年代に経済が停滞し、財政が破綻状態になりました。

 

そして1988年から1989年にかけてハイパーインフレが起き、物の価値は1年間で50倍にもなったのです。

 

1年間で50倍。

 

この状態は、まさしくハイパーインフレです。

 

先ほどの「水」と「おにぎり」で例えてみましょう。

 

その時には、一本100円の水が一年後に、ナント「5,000円」に。

一個150円の水が一年後に、ナント「7,500円」に。

 

恐ろしくありませんか?

 

700円のランチなら、「35,000円」ですよ!

 

 

ハイパーインフレが起こる仕組みや原因などについては、また説明をします。

 

今回はハイパーインフレとはどのようなものかを、簡単に説明しました。