ハイパーインフレとは
ハイパーインフレについて
このブログのタイトルは「ハイパーインフレに負けるな!」。
「ハイパーインフレ?」
「インフレって言葉は聞いたことがあるけど、ハイパーとはどういうことなのでしょう。」
そのように思う人も多いかもしれません。
おそらく「インフレ」や「デフレ」という言葉は聞いたことがあると思います。
とくに日本では、1990年代~2000年代までデフレでした。
ここでまず「デフレ」について説明したく思います。
デフレとは
デフレとは「モノの値段が下がっていく事」を指します。
言い換えると、お金の価値が上がって行っているとも言えます。
バブル経済が崩壊した後、1990年~2000年代は日本は不景気の真っ只中でした。
なかなか給料も上がらず、多くの人の生活スタイルは委縮していく一方でした。
たしかにバブルの時代は異常だったのでしょうが、たとえばゴルフ会員権などもまったく売れなくなり、ゴルフ会員権の値段は暴落、ゴルフ場の倒産なども相次ぎました。
その間、日本経済の状況を示す「日経平均株価」も下降する一方でした。
すこしイメージがしやすいように、一例をあげます。
ファストフードのマクドナルドで紹介します。
今の値段は分からないのですが、デフレが続いた2000年代の前半にはナント一個「59円」という破格の安さでした。
ハンバーガーが「59円」で、チーズバーガーが「69円」という安さだった時があります。
すごい値段ですよね。
またその頃は、吉野家の牛丼が「並盛280円」でした。
そして巷では「低価格で質が良い」ユニクロが流行り出します。
とにかくモノの値段を下げないと、まったく消費者が振り向いてくれない時代になったのです。
これがデフレです。
インフレとハイパーインフレについて
デフレの対になる言葉が「インフレ」です。
デフレは先ほど説明した通り、モノの値段が下がっていくことです。
そしてインフレはこの反対で、モノの値段が上がっていくことを指します。
インフレとは、物価が継続的に上がり続ける経済現象のことを言います。
インフレには、物価の上昇率を示す「インフレ率」というものがあり、一般的なインフレでは、インフレ率が年に1%、つまり物価が年に1%程度上昇していきます。
たとえば今年100円だった商品が、翌年には101円になることです。
この程度の値上がりですとあまり気にならないですし、ひょっとしたら気づかないかもしれませんよね。
そして適度なインフレとは経済が順調に推移している事とされ、とても良い現象とも言えます。
しかし、経済や財政が破綻すると、ものすごい勢いでインフレが加速する事があるのです。
インフレ率は、ナント「年に100%や200%」にもなることがあります。
つまりたった1年でモノの値段が2倍、3倍となるのです。
今まで何気なく買っていた100円のお水が200円になっている。
コンビニのおにぎりがいつの間にか一個400円になっている。
このような事が起こるのですが、正直この程度のインフレならまだカワイイものです。
さらに恐ろしいのは、このインフレが「更に一気に加速する」ハイパーインフレと呼ばれるものなのです。
アルゼンチンで起こったハイパーインフレ
アルゼンチンでは1980年代に経済が停滞し、財政が破綻状態になりました。
そして1988年から1989年にかけてハイパーインフレが起き、物の価値は1年間で50倍にもなったのです。
1年間で50倍。
この状態は、まさしくハイパーインフレです。
先ほどの「水」と「おにぎり」で例えてみましょう。
その時には、一本100円の水が一年後に、ナント「5,000円」に。
一個150円の水が一年後に、ナント「7,500円」に。
恐ろしくありませんか?
700円のランチなら、「35,000円」ですよ!
ハイパーインフレが起こる仕組みや原因などについては、また説明をします。
今回はハイパーインフレとはどのようなものかを、簡単に説明しました。