ハイパーインフレに負けるな!

日本人の多くがまだ知らないハイパーインフレ。その恐怖は半端ないようです。何十年も一生懸命に貯めた貯金がパーになったり。これってあまりに酷ですよね。ここでは、そもそもハイパーインフレとは何なのか、ハイパーインフレになっても慌てない方法などについて、私なりの意見を紹介します。

リーマンショックを振り返る

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リーマンショック

 

2008年9月、米リーマンブラザーズが倒産をして世界中に激震が走りました。

 

リーマンブラザーズは、1850年に創設された老舗の大手証券会社(投資銀行)。

 

当時は、この米国4位の巨大企業が倒産するなど想像も出来ませんでした。

 

そして25,000人いた従業員も当然なが職を失い、その影響はリーマンブラザーズだけに留まらず、全世界の不況へと続いて行きました。

 

 

リーマンショックとは

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リーマンショックからすでに10年以上経過しました。

 

それでもつい最近まではビジネス上の会話でも、リーマンショックという言葉が話しに上がることもありました。

 

時代は変わって来ているはずなのに、それでもまだこの「リーマンショック」という言葉が使われるのは、その影響が計り知れないものだった事を物語っているのではないでしょうか。

 

それだけすごいインパクトだったんですよね。

 

それではそもそもリーマンショックとは何だったのか?

 

簡単に説明をいたします。

 

 

サブプライムローンとは

 

リーマンショックを語る上でのキーワードは「サブプライムローン」になります。

 

サブプライムローンとは、当時アメリカで低所得者向けに提供していた住宅ローンを指します。

 

そのころのアメリカは住宅価格が高騰していて、購入した住宅を転売して一儲けなんてことも出来ていたのです。

 

そして中流階級の住宅購入需要がほとんど一巡したところ、金融機関・不動産会社はさらに売上げを伸ばすために低所得者向けの住宅ローンを開発して販売を広げ続けたのです。

 

本来ならマイホームを購入出来ないような低所得者でしたが、「売れば儲かる」「金利が安いから返済可能」といったセールストークで販売を続けていったのです。

 

低所得者にとっても、マイホームが購入出来たらウレシイですよね。

 

当然ですが、たくさんの人がマイホームの購入をしたのです。

 

 

滞り始めた住宅ローン

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しかしそんなにウマい話しはありません。

 

このサブプライムローンは、住宅価格が上昇し続けることを前提に設定された商品

 

株もそうですが、いつまでも一方的に上がり続けるなんてことは無いですよね。

 

そしてとうとう住宅価格の上昇が天井に近づきました。

 

そして、そのような環境で、いくら毎月の支払いが低額であったとしても、返済が滞る人も出てきました。

 

このサブプライムローン、返済当初の金利は安く設定されているのですが、だんだんと金利も上がり返済金額も上がって行く商品設定だったのです。

 

しかし、これは金融機関にとってもある程度は想定の範囲です。

 

そこでこのサブプライムローン証券化して、優良証券とパッケージにして再販売していたのです(この部分ちょっと分かりづらいですよね)。

 

簡単に言いますと、焦げ付きそうな住宅ローンと中流階級以上のちゃんと返済されている住宅ローンを織り交ぜて、収支がマイナスにならないようにして金融商品を設計していたのです。

 

金利を少し高めに設計した商品でしたので、多くの投資家がこぞって購入をしていました。

 

投資家は安全と思って買っていた金融商品なのですが、その中身にはサブプライムローンで運用していた商品も混ざっていたという事なのです。

 

しかし、その後このサブプライムローンが本格的に破綻し始めます。

 

低所得者の多くが住宅ローンの返済が滞り始めるのです。

 

このあたりが想定外の広がりだったのでしょう。

 

当然サブプライムローンを組み入れた「金融商品」の価格が暴落します。

 

そしてリーマンブラザーズはこの金融商品を大量に販売していた影響で破綻をしてしまったのです。

 

 

リーマンショックの影響とは

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そしてこのサブプライムローンを組み込んだ金融商品

 

複数の証券会社から、世界中の金融機関が購入していたのです。

 

そうなるとどの銀行がどのくらいのサブプライムローンを組み込んだ商品を購入しているのかが把握出来ず、パニックになりかけたのです。

 

どの銀行がヤバいのか。

 

どこの金融機関がヤバいのか。

 

こんな話しも一気に広がって行きました。

 

そしてとうとうリーマンブラザーズが倒産して、世界的に経済は大混乱となったのです。

 

その余波は当然日本をも巻き込みました。

  

ちなみに企業情報会社の東京商工リサーチでも、「平成の上場企業倒産」というレポートを公開しました。

 

そして平成で一番倒産が多かったのが、やはり「2008年」だったそうです。

 

 

前回はまだ運が良かった?

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破綻前に1万2000円台だった日経平均株価も、1カ月後には6000円台にまで下落し、その後5年超ほどかけて、ようやく元の株価まで復活しました。

 

しかしこの5年超での株価の復活、当時はそれでもラッキーだったのです(不謹慎に聞こえたらすみません、謝ります)。

 

中国経済が、このタイミングで急速に発展したのです。

 

特にスマートフォン関連が大きく牽引してくれて、なんとか世界経済は最悪期を逃れられたのです。

 

それでは今後コロナ不況が起こった時に、何が経済復活の起爆剤となるのでしょう。

 

今後まだまだ要注意な時期が続くことでしょう。