トヨタ自動車、販売台数1,000万台を割る!?
2020年5月12日、トヨタ自動車の2020年3月期の決算発表がありました。
記者会見したトヨタ自動車の豊田章男社長は、2021年3月期の世界販売台数は前期比15%減を見込むとコメントしていました。
そして2021年3月期の営業利益予想は前期比8割減の5000億円に急減するようなのです。
通年での自動車販売台数の予想を、2021年度で「1,000万台割れ」となると発表していました。
想定では「890万台」としているようです。
トヨタ自動車では、1,000万台を割り込むのは実に8年ぶりとなっています。
世界の自動車販売台数ランキング
2019年の自動車メーカー各社の世界販売台数が2月に発表されました。
これはいわゆるコロナウィルスに影響を受けていない販売台数の数字となっています。
【第1位】フォルクスワーゲン
【第2位】トヨタグループ
【第3位】日産・ルノー・三菱連合
2019年の販売台数ランキングの結果は、ドイツのフォルクスワーゲンが4年連続で首位となりました。
わずかの差でトヨタグループは2位。
一方、ゴーン問題等で課題が山積されていた日産・ルノー・三菱自の日仏連合は販売減で3位に後退しました。
1位の独VWグループが1097万台(前年比1.3%増)、2位のトヨタグループが1074万台(同1.4%増)、3位のルノー・日産・三菱自連合が1015万台(同5.6%減)となりました。
ちなみに4位以下、ベスト10までの順位は以下のようになっています。
かつての自動車メーカーの王様GMですが、奮闘しているのですが今では世界ランク第4位。
前年比は-8%。3年連続で業績が低下しています。ビュイックとシボレーは売り上げが減少傾向に、一方の高級ブランド車であるキャデラックの売り上げは好調のようです。です。
2019年の販売台数は719万3,357台で、前年比は-2.8%でした。
現代自動車グループは韓国の最大手自動車メーカーで、品質や耐久性が高いことで人気です。
【第6位】フォードモーター
2019年の販売台数は538万6,000台、前年比は-10%。
【第7位】ホンダ
2019年の販売台数は517万595台で、前年比は-3.5%。
【第8位】FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)
2019年の販売台数は441万8,000台で、前年比は-9%。
【第9位】PSAグループ
フランスの自動車メーカー「PSAグループ」です。2019年の販売台数は348万8,930台で、前年比は-6.6%。
【第10位】ダイムラー
ドイツの有名自動車メーカー「ダイムラー」。2019年の販売台数は334万4,951台で、前年比は-0.2%。
トヨタ自動車の今後と日本経済について
トヨタグループの2021年度の全世界での販売台数予想は「890万台」。
この数字は2010年の販売台数実績とほぼ同じとなります。
ちなみにここ10年間でのトヨタグループの世界販売台数は以下のように推移していました。
2010年度 8,423,984
2011年度 8,334,485
2012年度 9,692,948
2013年度 10,133,095
2014年度 10,167,489
2015年度 10,093,781
2016年度 10,250,567
2017年度 10,441,126
2018年度 10,602,559
2019年度 10,456,593
世界ランキングは上記の通りとなっています
一方国内での新車販売台数ランキングは以下の通りです。
いかがでしょう。
国内市場においても、トヨタの圧倒的な強さが目立ちますよね。
それでは最後に時価総額のランキングも紹介します。
- トヨタ自動車 21兆2975億円
- NTTドコモ 10兆248億円
- ソフトバンクグループ 9兆8304億円
- キーエンス 9兆7672億円
- 日本電信電話 9兆5588億円
- ソニー 8兆9169億円
- KDDI 7兆4900億円
- 中外製薬 7兆2367億円
- ソフトバンク 6兆9652億円
- 武田薬品工業 5兆9949億円
ここでもトヨタ自動車の強さが目立ちます。
つまり日本の経済は、トヨタ自動車・トヨタグループの影響が色濃いの分かりますよね。
そしてそのトヨタの世界販売台数が、2021年3月期で前期比15%減と発表しているのです。
このインパクトはデカいですよね。
そしてその時の日本経済への影響も相当なインパクトになるのではないでしょうか。